白山浴場のあるまち歩き

大きな暖簾をくぐって、半地下に降りると、そこは湯煙のワンダーランド。
 白山浴場の創業は明治期までに遡り、主人の戸波恵之助さんは、7代目にあたる。昭和55年の建て替えで後を継いだ。その時に瀬戸焼の窯元に特注して焼かせたというタイルで構成された、珍しいペイズリー柄のモザイク模様は、世界中の仏教遺跡を巡った先代の女将さんの手による図案だという。
 浴場内は明るく、床も壁面もきれいに磨き上げられている。とにかく清潔感に溢れたお湯だ。